皆様、こんにちは。株式会社末広漆器製作所の市橋です。
ここ福井の河和田町では、気象庁の発表はまだですが、空を見上げれば「もう梅雨は明けたのでは?」と感じてしまうような、力強い夏の日差しが照りつける日が続いております。蝉の声も日増しに大きくなり、いよいよ本格的な夏の到来を肌で感じる毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、本日は、私の仕事のスタイルについて、少し深くお話しさせていただきたいと思います。
「市橋さん、オンラインミーティングで十分ですよ」
「この時代に、わざわざ来てもらわなくても大丈夫です」
お客様から、そんな温かいお気遣いのお言葉をいただくことが増えました。確かに、オンラインツールを使えば、ボタン一つで日本中、いや世界中のお客様と顔を合わせることができます。時間も交通費も節約でき、効率的なのは間違いありません。しかし、それでも私は、年間10万km以上、自らハンドルを握り、お客様のもとへと車を走らせています。
それは単なる慣習やこだわりではありません。オンラインでは決して越えられない壁の向こう側にある、計り知れない価値を、私が誰よりも信じているからです。
この記事のポイント
- なぜ「対面」か?: オンライン会議が主流の今、なぜ社長自ら年間10万kmも走るのか。それは、画面越しの「切り取られた情報」だけでは、お客様の本当の課題も、私たちの進むべき未来も見えてこないからです。
- 情報の「解像度」が違う: 対面では、お客様の表情や言葉だけでなく、職場の空気、匂い、熱気、スタッフの方々の目線といった五感で得る「生きた情報」に触れられます。この圧倒的な情報量の差が、最良の判断を可能にします。
- 「共体験」が革新を生む: お客様の隣に座り、同じものを見て、同じ課題を「我が事」として感じる。この「共体験」から生まれる深い共感こそが、机上の空論ではない、本当に役立つ新商品開発の源泉となります。
- 「会いに来た」という事実が信頼を築く: 時間とコストをかけてでも直接お会いするという行動そのものが、言葉以上のメッセージになります。「物売りではなく人間売り」――この信念のもと、お客様との深い信頼関係を築くため、私は今日も走り続けます。
オンラインで十分、本当にそうでしょうか?
オンラインミーティングは、確かに素晴らしい発明です。しかし、私はそこに大きな「落とし穴」があると感じています。画面に映し出されるのは、あくまで「切り取られた現実」に過ぎません。背景はぼかされ、カメラに映る範囲だけが整えられ、共有されるのは準備された資料だけ。それは、いわば「公式発表」の世界です。
しかし、ビジネスの核心は、その公式発表の裏側、画面の外側にこそ隠されています。私は、その「映らない部分」にこそ、お客様の本当の姿と、私たちが解決すべき本質的な課題があると考えています。だからこそ、私は現場へ向かうのです。
情報の「解像度」が違う。私が現場で感じていること
もし、オンラインミーティングで得る情報が、少しピントのぼやけた写真だとしたら、私が現場で得るのは、細部まで鮮明に見える4K映像のようなものです。情報の「解像度」が、まったく違うのです。
例えば、ある店舗のバックヤードにお邪魔した際には、商品の在庫がどのように保管されているか、スタッフの方がどのようにお客様からの問い合わせに対応しているかを目の当たりにし、「なるほど、こういう機能を持った製品があれば、もっと作業がスムーズになるに違いない」と、新たな商品のアイデアがひらめいたこともありました。
こうした五感で感じる全てが、私にとっての「生きた情報」です。これは、どんなに高性能なカメラやマイクを使っても、オンラインでは絶対に伝わってこない。この「解像度の高い情報」を基にするからこそ、お客様の状況を深く理解し、的確な判断を下すことができるのです。
隣に座らなければ、本当の課題は見えてこない
そして、対面がもたらす最大の価値は、お客様との「共体験」にあると私は考えています。
画面の向こう側にいる「取引先」としてではなく、隣に座り、同じものを見て、同じ空気を吸う「パートナー」として、課題を共有する。お客様が頭を悩ませている現物を一緒に手に取り、「ここの強度が足りないんですね」「この部分の使い勝手が悪いんですね」と、指を差しながら話し合う。そうすることで、お客様の「問題」が、他人事ではなく「我が事」として、私の身体に染み込んでくるのです。
この「我が事」として感じる熱量こそが、ものづくりへの情熱に火をつけます。「なんとかして、この人の困り事を解決したい」。その一心から、これまでにない発想や、困難を乗り越えるエネルギーが生まれてきます。私たちの新商品は、すべてこの「共体験」から生まれていると言っても過言ではありません。

時間と距離を越える「信頼」という価値
最後に、私がなぜ走り続けるのか。その答えは、やはり「信頼」という言葉に尽きます。
時間とコストをかけてでも「あなたに会いに来ました」という行動そのものが、どんな巧みな言葉よりも雄弁に、相手への敬意と誠意を伝えてくれると信じています。オンラインでの関係が、どうしても「点」の繋がりになりがちなのに対し、対面での積み重ねは、関係を「線」にし、やがて「面」へと広げていく力を持っています。
「営業は物売りではなく人間売り」。私が届けたいのは、製品のスペックや価格だけではありません。その製品の背景にある私たちの想い、そして「市橋に、末広漆器に任せておけば大丈夫だ」と思っていただける絶対的な安心感です。
その信頼を築くためなら、年間10万kmという距離は、私にとって決して遠い道のりではないのです。

これからも、時代の変化に柔軟に対応しつつも、この核となる信念だけはブラさずに、お客様一人ひとりのもとへ、この足で向かいたいと思います。
株式会社末広漆器製作所
代表取締役 市橋
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