修理事例No. 20・・・陶器 楕円皿 金継修理事例

修理のご要望

陶器のお皿の一部が欠けている状態です。金継にて綺麗に修理できませんかとのご依頼を頂きました。

 

修理前の状態 : 縁の部分が欠けて凹ができている状態です。

修理内容について

割れた部分の凹をサビ漆にて平らな状態に致します。

その後、修理部分の表面を研磨し平らにした後黒漆にて部分塗りを施し、

最後に蒔絵にて金継を施しました。

■サビ漆と黒漆にて凹みを修理

■仕込みを修理した後に蒔絵にて金継加工

修理期間 : 約 20日

費用 : 1,800円/1箇所

摘要 : 欠け部分の大きいものやヒビが入った物は修理対象外となります。

修理事例No. 19…木製 半月盆 溜漆裏黒漆塗

修理のご要望 :

お盆の一部が割れている状態です。綺麗に修理できませんかとのご依頼を頂きました。

 

修理前の状態 :

縁の部分と裏の部分に大きな凹凸ができ、

縁の部分も塗料膜が浮いて剥がれてきている状態です。

浮いている部分は一度塗料膜を除去し、

凹み部分をサビ漆で補修した後に中塗・上塗りと加工させていただきました。

■修理前の画像

修理内容について :

割れた部分の凹凸をサビ漆にて平らな状態に致します。

その後、溜漆の下塗り(朱塗り)を全体に施し表面を研磨した後、

溜漆にて上塗りを施しました。

■中塗(朱塗りと研磨)の画像

■上塗(溜漆)仕上がり画像

修理期間 : 約 1ヶ月

費用 : 6,000円/1 (個)

サイズ : φ390×320×18/mm

 

※その他の修理事例はこちらから・・・https://yukiya-suehiro.com/crockeryrepair-case_index.html

修理事例No. 18…木製 長角盆 沈金塗直し

修理のご要望 : お盆の一部が破損して取れてしまっている状態です。沈金の絵を残しつつ修理できませんかとのご依頼を頂きました。

 

修理前の状態 : 縁の部分が割れて完全に取れてしまっている状態です。幸いにも割れたパーツを残してありましたので修理は可能です。

■修理前の画像

 

修理内容について : 割れたパーツを接着し、凹凸になった部分にサビ漆を入れて研ぎ平らな状態に致します。その時に沈金の絵の部分にはみ出ない様慎重に作業をすすめた後、黒漆にて上塗りを施しました。天縁の網代沈金は修理の際に埋めてしまいましたので、新しく加工し直します。

■修理後の画像

天縁に施されておりました沈金のアジロは、

塗り上がり修理後に新しく加工し直します。

 

■新しくアジロ(沈金)を加工を施した画像

修理期間 : 約 2ヶ月

費用 : 30,000円/1 (個)

サイズ : φ600×420×20/mm

 

※その他の修理事例はこちらから・・・https://yukiya-suehiro.com/crockeryrepair-case_index.html

修理事例No. 12・・・木製 ひつまぶしの器

修理事例No. 12

修理のご要望 :
〝食器の修理事例・・・割れてるんだけど大丈夫?〟

うなぎ屋さんでご使用いただいております木製のお櫃

〝ところどころ剥離して木地が見えてるんだけど・・・〟

〝一部に亀裂が入ってしまったんだけど直りますか?〟

とのご相談をいただき修理させていただく事になりました。

修理前の状態 : 画像の通り亀裂が入っている状態で、全体的に木地が見えております。

修理内容について : 亀裂の部分はサビ漆にて修理を施し、全体を研磨した後に摺漆にて塗り仕上げます。

■修理後の仕上がり画像

修理期間 : 約 3週間

費用 :
蓋の修理価格・・・600円

本体修理価格・・・1,000円

本体(割れ修理あり)・・・1,800円

サイズ : φ180×100 /mm

※その他の修理事例はこちらから・・・https://yukiya-suehiro.com/crockeryrepair-case_index.html

漆器組合新役員にて…始動

今日は越前漆器協同組合の販売部総会

事実上、組合の理事7名の承認と新体制での発足!

どこの業界も組織も厳しい環境下の中で、

如何に伝統と文化を守り継承していくか…

そして新しい事業や取り組みで、

組織及び会員の存続をさせていくのか…

大切な2年の任期になるものと。

 

こうすれば大丈夫!なんて答えは一つもありません。

まして、そんな簡単に見つかるものでもありません。

ただ、一つ言えることは…〝やらなきゃ始まらない!〟ってことです。

 

産地を形成する会社は、

それぞれ規模や財務内容そして取り扱っている商品・商材も異なります。

伝統的な漆器、樹脂製の合成漆器、それぞのメリットデメリットそして課題も異なります。

そんな環境の改善は組合会員一人一人の意識と取り組みの改革が

大きな鍵となるものと…

とりわけその旗振り役となる新理事には

大きく期待されるところです。

 

明日から何かが変わるものではありません。

もしかしたら一年経っても変わってないかもしれません。

でも、会員一人一人は生き残りをかけて変わらなければ…

一組合会員として、総会を節目に心新たに決意した次第です。

 

商品開発は不便さの中から…

日々出張先の商談の中で、

お客様から頂く

〝あったらいいなぁ…〟的ご相談。

そぅ!今ないから困っている…

ご相談こそが、

新しい商品開発のきっかけになる事って

本当に多いんです。

それは一人の困りごとでは無く、

多くの方々が思っている

〝困り事〟である事が多いものです。

 

安直に〝それは無理ですね…〟と

断るのでは無く、

〝どうやったらできるか…

できる方法はないか…〟〟考える事こそ、

新しい商品開発の底辺だと私は思います。

 

〝めんどくさい〟という考えをやめ、

言う事をやめれば、

きっと商品開発は楽しいものだと

私はいつも思っています!