お取引先の老舗旅館様から
70年以上前に作られた飾り台テーブルの
修理のご相談を頂きました。
■修理前の状況
テーブル上面の塗装膜はヒビ割れが生じ、
ところどころ浮き上がりっている状態で、
側面は豪華な蒔絵が施されているのですが、
その絵の付近に塗装の剥がれが生じている状態となっております。
長く倉庫に保管されておられたとの事で、
全体的に埃が溜まって白くなっておりました。
■修理内容
天面はヒビ割れて浮き上がっている部分の塗膜を剥がし、
サビ漆にて補修した上で中塗り・上塗りと漆で塗り仕上げました。
側面は蒔絵が施されていることから、
剥がれている部分をサビ漆にて補修した上で、
部分的に漆にて中塗り・上塗りにて修理致しました。
その後補修以外の埃が溜まっている部分の洗浄・拭き上げをした上で、
全体的に摺漆を施し艶を出させて頂きました。
角の部分の装飾金具は弊社の方でご用意ができない為に、
そのままの状態にて塗り修理したままにて
納品させて頂きました。
ご参考にしてみて下さい。