産地の抱える課題…2

小さな地域に同業者がひしめく

ある時はライバル。

ある時は競合相手。

ある時は同じ地区町内民として協力関係。

そんな特殊な場所が産地です。

 

業界や産地内の会社が潤い

一個人や企業に余裕がある時は

産地内の個人や企業間の連携も

スムーズなんですが、

世代交代や景気の悪化と

産地間における個人や企業の業績不振は

産地内の個人・企業間の連携も

希薄になりつつあります。

 

〝三本の矢〟に例えられるように、

産地の活性化は

産地に生きる個人や企業の

交流や連携強化が

とても大事なのではないかと

私は思います。

 

連係したからといって・・・

 

確かに連携したからといって

急激に何かが好転するという事はありません。

ただ、こういった基本的な事の強化が

実は後々大きな力になるのではないかと私は考えます。

 

切磋琢磨するライバルでありながら、

同産地内である一個人・一企業として協力する。

そんな思考と取り組みが必要なのではないでしょうか・・・。

産地が抱える課題…1

産地と言われる原点は、

〝ものづくり〟ができてこそ。

でも、その〝ものづくり〟の生産力が

激減しているという現状。

後継者不足・高齢化・雇用環境の整備不足・

技術継承環境の整備不足などなど…

伝統工芸の産地というのは、

親から子へと受け継がれる場合が多く、

こういった課題への取り組みが、

一企業、一個人単位でしか取り組まれてこなかった為に

課題への対処がなされず社会の流れから

立ち遅れてしまっているというのが現状です。

また、機械化によって生産される作業が少なく、

手作業にて製作される為に、

直ぐに技術継承できないというのも大きな課題です。

 

産地が産地である理由

物が作れなくなれば産地でなくなるという危機感を

産地の企業・個人はもっと自覚し対処に取り組まなければと・・・

私自身は考え危機感を感じております。

 

産地の課題は企業の課題。

産地が景気が悪くて疲弊している。

売り上げの減少が止まらない。

後継者がいなく人手不足。

伝統工芸と言われる産業・産地の課題は

同じような課題と悩みに

直面しているものと!

 

でも、その産地の課題と悩みは

その産地内における

企業の抱える課題と悩みと

必ずしもイコールではありません。

簡単に言うとはマクロとミクロの

課題の違いってところでしょうか。

 

大局的な課題は共通な課題として

誰しもが懸念や心配をしておりますが、

緊急性や深刻さは

各企業で直面している課題に

違いがあるという事です。

ですから、

産地活性化に取り組もうとしても

産地内の企業に温度差が生じ

足並みがそろわず

産地の活性化や改革が進まないのだと

私は思います。

 

優先順位は違えども大局的な課題は

いづれ深刻な問題として

産地企業全てが直面致します。

本当であれば少しでも早く

改革に取り組むべきであると認識しつつも、

企業側も取り組むだけの余裕も

なくなってきているのかもしれません。

 

年を追う事に深刻になる課題を

自社の課題として認識し

取り組めるか否かが

こらからの生き残りの

ポイントだと私は思います。

 

それは大局的な課題として

捉えるのではなく

自社の経営課題として捉えらえ

対処できるか否かが重要です。

 

誰も解決してくれない…

当たり前です。!

だからこそ自分で取り組み解決する努力を

 

 

 

 

イベントを終えた後が大事です。

三日間にわたり開催された今年最大で最後のイベント〝RENEW〟が終わり、

山里の街はいつもの静かな街に戻ります。

沢山の方にご来場頂き大盛況だったものと関係者の方々には

産地活性・地域おこしの為に頑張っていただいた事、

ご苦労様でしたと労いと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

越前漆器の里・・・河和田地区も、

少子高齢化が

加速度的にすすむのと比例するように、

漆器従事者の高齢化と減少が進んでおります。

そんな中でのイベントの開催は産地活性化としての期待は高いものと・・・

良かった! 良かった! だけで終わる事なく、

三日間での〝成果〟がいかがなものであったかの検証は

是非していただき次回のイベントに生かしていただきたいです。

 

イベントに参加するには、

経済的余裕・時間的余裕そして肉体的・精神的余裕がないとできません。

週末の三日間とはいえ、

年末という時期的な事を考えると参加企業・個人の負担も大きいものと。

そういう点からも〝イベント参加の意義・目的・目指す先〟をしっかり見据える事は、

会社経営同様とても重要な事だと。

〝金儲け〟が主目的だけではなかなか継続しての参加は難しいですね・・・

すぐに〝費用対効果〟の観点から批評してしまいがちですので。

来場者が何名だったとか、参加企業の売り上げがいくらだったとかだけではなく、

イベントの開催目的や趣旨の達成度合いの検証

更にはイベントの最終目標とする方向性と進捗の検証など、

表層ではなく深層部分の批評を参加企業には周知徹底する事も大事だと。

良い事ばかりではない事は当然です!

クレームやトラブルもつきものです!

だからこそ上手くいかなかった事を公にする強さも必要なものと。

良いところ、上手くいったところだけしか語りたくはないのは

人として当たり前なんですけどね・・・。

 

イベントを継続していくためにも、

上に記した三つの余裕をつくる努力を参加企業・個人は

日々の仕事において意識し年間を通して準備を進めたいものです。

次のイベント参加準備は終わった時から始まるものと!

参加していない私が言うのも何ですが・・・

更なるご発展を期待致しております。

 

 

 

 

産業としての育成

伝統産業と言われる仕事の衰退は加速度的に高まっています。

何も対策をしていないから・・・という事だけではなく、

とりまく環境の変化が更なる加速させているって感じでしょうか。

産地・産業の衰退と大きくとらえても、

産地内においては成長・発展している企業がございます。

ですので、同じ産地においても考え方や危機感は様々・・・。

 

職人さんの高齢化・若い人の後継者育成・継承不足・需要の減少・・・などなど、

何十年も前から言われ続けている課題の上に、

環境変化要因として、

原材料の値上がり・就業環境の変化と規制・産地内業界内の連帯感の希薄化・・・などなど、

課題や問題への取組は、産地としての取り組みから一企業レベルへと移行し、

課題解決改善への取組は待ったなしの状態に・・・。

すなわち、解決改善できない企業は存続できない・存続しづらいという事です。

 

売り上げ減少からの倒産・廃業でなく、

就業環境変化に対応できない企業は人員確保もままならず、

安易な家族だけでの経営にならざるおえない。

それは病気や事故といったイレギュラー的アクシデントに見舞われると

代わりとなる人員がいない為に

直ぐに倒産・廃業に直結している事を意味している・・・。

 

伝統や文化は長い歴史的価値からすれば

大切にし受け継いでいかなければなりません。

ただ、伝統や文化を受け継いでいく事だけでは生きてはいけません。

伝統や文化を否定や壊すという事ではなく、

私たちのおかれている伝統産業は

伝統の文字を外し産業というスタンスから

今後のビジョンを考えるべきと私は考えています。

 

漆器やだけど漆器を作っていない・・・

漆器の産地だけど漆塗じゃなく化学塗料・・・

漆器の産地だけど木製じゃなくプラスチック樹脂・・・

そぅ、物が作れるという見地からの産地・産業育成が大切なものと。

それは漆器にこだわる事を捨てる事から始まるものと。

漆器組合新役員にて…始動

今日は越前漆器協同組合の販売部総会

事実上、組合の理事7名の承認と新体制での発足!

どこの業界も組織も厳しい環境下の中で、

如何に伝統と文化を守り継承していくか…

そして新しい事業や取り組みで、

組織及び会員の存続をさせていくのか…

大切な2年の任期になるものと。

 

こうすれば大丈夫!なんて答えは一つもありません。

まして、そんな簡単に見つかるものでもありません。

ただ、一つ言えることは…〝やらなきゃ始まらない!〟ってことです。

 

産地を形成する会社は、

それぞれ規模や財務内容そして取り扱っている商品・商材も異なります。

伝統的な漆器、樹脂製の合成漆器、それぞのメリットデメリットそして課題も異なります。

そんな環境の改善は組合会員一人一人の意識と取り組みの改革が

大きな鍵となるものと…

とりわけその旗振り役となる新理事には

大きく期待されるところです。

 

明日から何かが変わるものではありません。

もしかしたら一年経っても変わってないかもしれません。

でも、会員一人一人は生き残りをかけて変わらなければ…

一組合会員として、総会を節目に心新たに決意した次第です。

 

伝統工芸技術の継承って…

長年培ってきた伝統的な技法や技術。

それはこの業界に従事してきた職人さん達の英知の結晶であり

凄く価値のある尊いものだと思います。

でも、それは誰が引き受けて後世に伝えていくものなのでしょうか?

親から子へ継承するものなのでしょうか…

師匠から弟子に伝承するものなのでしょうか…

教え伝えるかたちはそれぞれでも大切な事は、

その継承者が生計を立てて仕事に従事できる環境が整っているか否かという事じゃないかと。

ひと昔前であれば職人さん達は仕事に打ち込む事で生計を立てる事ができ、

それとともに技術を磨き高める事が出来たのですが、

今ではどうでしょう…

生計を立てる事もままならず、技術を磨き高める余裕も無いのでは。

現に後継者は皆無と言っていいほど激減し、

志をもって後継した人でも途中から転職してしまう始末…。

そんな状況下で伝統工芸の継承は誰が何の為に行うのか…?

〝武士は食わねど高楊枝〟では継承はできない現実。

これが産地の抱える課題の核心…そぅ、継承の理想と現実なのだと私は思います。

伝統工芸のAI化

世の中の少子高齢化に伴いAI化や機械化が加速度的にすすむ昨今。

伝統工芸という分野も後継者不足や後継者育成の環境整備が遅れ、

モノづくりの技術継承者の減少が顕著となっております。

人から人へと伝え育てる・・・

伝統工芸や文化の継承の観点からすれば理想だとは思うのですが、

現実問題課題山積というのが現状です。

私的には〝技術をAI化して機械的・データー的に継承する〟事を

考えるべきではないかと考えております。

〝それでは継承したことにならない・・・〟を否定されるかもしれませんが、

技術のノウハウや経験値をデーターベース化する事で、

より職人としての育成が合理的になされるのではないかと・・・

 

〝師従して技術を学び習得する〟

そこには人としての行儀や思考も教わるという事も確かにあると思います。

ただ、弟子として雇い養い育てるだけの

環境や金銭的余裕や仕事の量がないという現実も直視しなければなりません。

世の中が大きく変わる中で、

伝統工芸にこれから十字しようとする人達の育成方法も

大きく変える必要があるものと私は考えます。

漆器ではなく食器としての思考改革を

漆器といわれますと一般の方の認識としては

〝木製で作られた器に漆塗を施して作られた物〟という認識ではないでしょうか。

正解です!

でも、生活スタイルや消費者ニーズの変化に伴い、

現在ではいろいろな素材にいろいろな塗りを施して製作されたものが、

総称として〝漆器〟の名称にて市場に流通しているのが現状です。

 

素地に関しましてを大きく分類致しますと木製品が樹脂製品かという分類

塗りに関しましては大きく分類致しますと漆塗か塗料塗りとなります。

この四分類を組み合わせ製作された器を総称して〝漆器〟となる訳です。

木製に漆塗りも漆器 樹脂に塗料塗りも漆器 となる訳です。

 

厳密に定義するならば漆器と総称する事は適切ではないものと考えられますが、

漆器の産地において時代の変化・消費者ニーズの変化に対応すべく漆器が変化してきた・・・

そういう経緯から総称して〝漆器〟と称されているものと考えられます。

 

〝漆器は取り扱いが大変だから・・・〟

〝漆器は高価いものだから・・・〟

〝洗浄機や電子レンジに使えないから・・・〟

そんなイメージの払拭や耐久性の向上要求に応える為に、

産地としても試行錯誤の末にたどりついたのが樹脂製の漆器だと思います。

 

木製の漆塗の本来の漆器は、中国からの輸入品にも市場シェアを大きく奪われ、

ますますニーズとしてのシェアは縮小していくものと考えられます。

要は〝漆器〟に対する消費者の認識とニーズは大きく変化し、

生活の中の必需品から嗜好品になってしまったという事だと思います。

 

マグカップ一つでコーヒーも味噌汁も飲む時代・・・

漆器の産地の生き残りは、そこで生きる私達に大きな変化を求めているのだと感じます。

漆器ではなく食器としての思考改革を。

課題に正面から向き合い真剣に取り組む姿勢こそが一番の答えだと私自身は思っております。

先日〝京都中小企業家同友会 丹後支部〟様をお招き致しまして

お話をさせて頂きました〝斜陽産業の生き残りについて〟

総勢23名で2時間侃侃諤諤熱く語りあいました。

どの業界もどの産業でも抱える悩み、調工面している課題はかなり共通する事も多く、

難しいテーマではありましたが皆さん持論を熱く語っておられました。

正直、導き出された答えに正解も間違いもありません。

ただ、課題に正面から向き合い真剣に取り組む姿勢こそが一番の答えだと私自身は思っております。

勉強の後は場所を変えてみんなで親睦会

私は久しぶりの再開に会話も弾みいろいろと学ばせていただきました。