活性化ってなに?

この頃、ふと想う事がある。
皆さんへの問題提起です!

〝産地の活性化〟って何だろう…
〝地域の活性化〟って何だろう…

売上の増加?
就業者の増加?
新たな市場の開拓?

人口の増加?
高齢化の若がえり?
新生児の出生増?

人それぞれの立場で
考え方も想いも違うとは思いますが、
10年前20年前から言われ続けてきて、
いったい何がどう活性化されてきたのだろうか…
結局のところ私の導いた結論は
〝自助努力〟
ひと昔から言われてきた、
〝公助や共助〟を基本で考えると、
結局のところ〝他力本願〟でしかない。
キツイ言い方をするなら
〝手を合わせて祈ってるだけ…〟

そんな事で本当に〝活性化〟が可能と
考えているのだろうか…
お手手繋いでみんなで仲良くで
皆んなが生き残れると考えているのだろうか…

国も地方自治体も
財政が苦しくなる一方で、
今までのように
口を開けていれば餌がもらえる事も
これからますます無くなってくるだろう…

私の考える〝活性化〟の基本は、
〝自己責任と自助努力と淘汰〟

個人主義・利己主義と言われるかもしれないが、
そういう思考の個の集合体、
それが活性化の底辺だと私は想う。
言い換えれば、
〝弱肉強食〟の認識を
どれだけ強く持っているか…という事だろうと。

ま、こんな事を書くと
平和主義や理想論者の方々からは
否定されるとは思いますが、
見たくない現実と向き合わなければ、
聞きたくない現実を受け入れなければ、
この先も何も変わらないのだろうと。

弱者救済のみに重きをおく思考が
平和ボケの沸ガエルに
繋がらなければいいのですが…

ものづくりができてこそのメーカー

出張であっちこっちお伺いしておりますと、

〝こんな感じで作れない…?〟って
問われる事が多いのですが、

当然の事ながら
職人さんに相談するのと同時に、
自分で作る事ができないか
考えたりチャレンジする事も
多くなってきております…。

どんどん職人さんも減っていく中で、
社内での業務作業としての生産と取り組みは
今後大きな意味をもつものと…
今はクォリティー的に劣るとしても
3年後5年後を見据えての取り組みです!

テーマは
少ロット対応型の製品作り

今後、売り手と作り手との課題ポイントは
発注ロットになるのではないかと…
製造の立場からのロット要求は
理解できるものと、
でも、実際の受注数との解離と方向性は
今以上に大きくなるものと…。

その答えの一つの答えが…〝内製化〟

作る事もできて売る事もできる!
私の目指す答えは
ここにあると考えております。
かなりハードルの高い課題ですが。

物を売る立場としては
今後避けて通れない課題となるものと…😅
今までメリットとされてきた
分業制、アウトソーシングは
今後大きなデメリットとなるものと
私は考えております。

避けて通れない課題だけに
対処できた会社と個人だけが残れるものと…

分業制・分担制というリスク

自然の摂理と言ってしまえは
仕方ない事なんですが…

いつまでも歳をとらず
いつまでも現役で
いられるわけでは無い事は
誰でも重々承知しているのに、
分業化している事で
リスクが急激に
高まってるように感じます。

ここがダメなら別のところに…
昔なら同様な技術を持った
会社や職人がいたおかげで、
物を作る事にリスクを感じませんでした。

後継者が居ない
職人や技術者の高齢化
倒産や廃業…などなど、
物を作るという事が
今後ますます大変になるものと。

そんなこと分かってるよ!

そぅ…誰しも分かっていること。
でも、そのリスクに対し
なんらかの対応・対処をしているのかと
問われれば誰しも〝はい〟とは言えない

それはある意味
分かっていないのと同じでは…。

分業制というリスクヘッジが
今は逆にリスクとなっている。
そして他力でいる以上、
これからは常にリスクがつきまとう…
そんな事を考える木曜日の夜。

大変な世の中になったよなぁ…😅

産地活性を考える…

少子高齢化がすすみ

地方の地場産業といわれる産業も

後継者不足で衰退の一途をたどっています。

そんな中、〝地域おこし、産地活性〟として

様々な取り組みがなされ、

特に〝お祭り的なイベント〟が活発で、

二日ないし三日の期間で開かれています。

 

ただ、そんなイベント企画も

1年で考えれば365日分の3日。

いろんな意味合いがあるので

安易に批評はできませんが、

本当の意味での産地活性にはならないかも。

ましてお天気によって影響を大きく受ける

リスクは避けられない…。

 

そぅ…日々の仕事がコンスタントにできる

それが理想ですよね!

でも現実はなかなか難しい…。

では、何が難しいんてましょうか?

〝商品のアピールが絶対的に足らない〟

と私は常々思っております。

 

今、産地が抱える大きな課題要因は、

作り手の後継者の減少もさることながら

物を売る後継者が

絶対的に少ないように思います。

 

簡単に育てられないことだからこそ

産地全体として作り手と売り手の育成は

とても大事なポイントだと私は思います。

 

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産地の抱える課題…2

小さな地域に同業者がひしめく

ある時はライバル。

ある時は競合相手。

ある時は同じ地区町内民として協力関係。

そんな特殊な場所が産地です。

 

業界や産地内の会社が潤い

一個人や企業に余裕がある時は

産地内の個人や企業間の連携も

スムーズなんですが、

世代交代や景気の悪化と

産地間における個人や企業の業績不振は

産地内の個人・企業間の連携も

希薄になりつつあります。

 

〝三本の矢〟に例えられるように、

産地の活性化は

産地に生きる個人や企業の

交流や連携強化が

とても大事なのではないかと

私は思います。

 

連係したからといって・・・

 

確かに連携したからといって

急激に何かが好転するという事はありません。

ただ、こういった基本的な事の強化が

実は後々大きな力になるのではないかと私は考えます。

 

切磋琢磨するライバルでありながら、

同産地内である一個人・一企業として協力する。

そんな思考と取り組みが必要なのではないでしょうか・・・。

産地が抱える課題…1

産地と言われる原点は、

〝ものづくり〟ができてこそ。

でも、その〝ものづくり〟の生産力が

激減しているという現状。

後継者不足・高齢化・雇用環境の整備不足・

技術継承環境の整備不足などなど…

伝統工芸の産地というのは、

親から子へと受け継がれる場合が多く、

こういった課題への取り組みが、

一企業、一個人単位でしか取り組まれてこなかった為に

課題への対処がなされず社会の流れから

立ち遅れてしまっているというのが現状です。

また、機械化によって生産される作業が少なく、

手作業にて製作される為に、

直ぐに技術継承できないというのも大きな課題です。

 

産地が産地である理由

物が作れなくなれば産地でなくなるという危機感を

産地の企業・個人はもっと自覚し対処に取り組まなければと・・・

私自身は考え危機感を感じております。

 

産地の課題は企業の課題。

産地が景気が悪くて疲弊している。

売り上げの減少が止まらない。

後継者がいなく人手不足。

伝統工芸と言われる産業・産地の課題は

同じような課題と悩みに

直面しているものと!

 

でも、その産地の課題と悩みは

その産地内における

企業の抱える課題と悩みと

必ずしもイコールではありません。

簡単に言うとはマクロとミクロの

課題の違いってところでしょうか。

 

大局的な課題は共通な課題として

誰しもが懸念や心配をしておりますが、

緊急性や深刻さは

各企業で直面している課題に

違いがあるという事です。

ですから、

産地活性化に取り組もうとしても

産地内の企業に温度差が生じ

足並みがそろわず

産地の活性化や改革が進まないのだと

私は思います。

 

優先順位は違えども大局的な課題は

いづれ深刻な問題として

産地企業全てが直面致します。

本当であれば少しでも早く

改革に取り組むべきであると認識しつつも、

企業側も取り組むだけの余裕も

なくなってきているのかもしれません。

 

年を追う事に深刻になる課題を

自社の課題として認識し

取り組めるか否かが

こらからの生き残りの

ポイントだと私は思います。

 

それは大局的な課題として

捉えるのではなく

自社の経営課題として捉えらえ

対処できるか否かが重要です。

 

誰も解決してくれない…

当たり前です。!

だからこそ自分で取り組み解決する努力を

 

 

 

 

イベントを終えた後が大事です。

三日間にわたり開催された今年最大で最後のイベント〝RENEW〟が終わり、

山里の街はいつもの静かな街に戻ります。

沢山の方にご来場頂き大盛況だったものと関係者の方々には

産地活性・地域おこしの為に頑張っていただいた事、

ご苦労様でしたと労いと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

越前漆器の里・・・河和田地区も、

少子高齢化が

加速度的にすすむのと比例するように、

漆器従事者の高齢化と減少が進んでおります。

そんな中でのイベントの開催は産地活性化としての期待は高いものと・・・

良かった! 良かった! だけで終わる事なく、

三日間での〝成果〟がいかがなものであったかの検証は

是非していただき次回のイベントに生かしていただきたいです。

 

イベントに参加するには、

経済的余裕・時間的余裕そして肉体的・精神的余裕がないとできません。

週末の三日間とはいえ、

年末という時期的な事を考えると参加企業・個人の負担も大きいものと。

そういう点からも〝イベント参加の意義・目的・目指す先〟をしっかり見据える事は、

会社経営同様とても重要な事だと。

〝金儲け〟が主目的だけではなかなか継続しての参加は難しいですね・・・

すぐに〝費用対効果〟の観点から批評してしまいがちですので。

来場者が何名だったとか、参加企業の売り上げがいくらだったとかだけではなく、

イベントの開催目的や趣旨の達成度合いの検証

更にはイベントの最終目標とする方向性と進捗の検証など、

表層ではなく深層部分の批評を参加企業には周知徹底する事も大事だと。

良い事ばかりではない事は当然です!

クレームやトラブルもつきものです!

だからこそ上手くいかなかった事を公にする強さも必要なものと。

良いところ、上手くいったところだけしか語りたくはないのは

人として当たり前なんですけどね・・・。

 

イベントを継続していくためにも、

上に記した三つの余裕をつくる努力を参加企業・個人は

日々の仕事において意識し年間を通して準備を進めたいものです。

次のイベント参加準備は終わった時から始まるものと!

参加していない私が言うのも何ですが・・・

更なるご発展を期待致しております。

 

 

 

 

産業としての育成

伝統産業と言われる仕事の衰退は加速度的に高まっています。

何も対策をしていないから・・・という事だけではなく、

とりまく環境の変化が更なる加速させているって感じでしょうか。

産地・産業の衰退と大きくとらえても、

産地内においては成長・発展している企業がございます。

ですので、同じ産地においても考え方や危機感は様々・・・。

 

職人さんの高齢化・若い人の後継者育成・継承不足・需要の減少・・・などなど、

何十年も前から言われ続けている課題の上に、

環境変化要因として、

原材料の値上がり・就業環境の変化と規制・産地内業界内の連帯感の希薄化・・・などなど、

課題や問題への取組は、産地としての取り組みから一企業レベルへと移行し、

課題解決改善への取組は待ったなしの状態に・・・。

すなわち、解決改善できない企業は存続できない・存続しづらいという事です。

 

売り上げ減少からの倒産・廃業でなく、

就業環境変化に対応できない企業は人員確保もままならず、

安易な家族だけでの経営にならざるおえない。

それは病気や事故といったイレギュラー的アクシデントに見舞われると

代わりとなる人員がいない為に

直ぐに倒産・廃業に直結している事を意味している・・・。

 

伝統や文化は長い歴史的価値からすれば

大切にし受け継いでいかなければなりません。

ただ、伝統や文化を受け継いでいく事だけでは生きてはいけません。

伝統や文化を否定や壊すという事ではなく、

私たちのおかれている伝統産業は

伝統の文字を外し産業というスタンスから

今後のビジョンを考えるべきと私は考えています。

 

漆器やだけど漆器を作っていない・・・

漆器の産地だけど漆塗じゃなく化学塗料・・・

漆器の産地だけど木製じゃなくプラスチック樹脂・・・

そぅ、物が作れるという見地からの産地・産業育成が大切なものと。

それは漆器にこだわる事を捨てる事から始まるものと。

漆器組合新役員にて…始動

今日は越前漆器協同組合の販売部総会

事実上、組合の理事7名の承認と新体制での発足!

どこの業界も組織も厳しい環境下の中で、

如何に伝統と文化を守り継承していくか…

そして新しい事業や取り組みで、

組織及び会員の存続をさせていくのか…

大切な2年の任期になるものと。

 

こうすれば大丈夫!なんて答えは一つもありません。

まして、そんな簡単に見つかるものでもありません。

ただ、一つ言えることは…〝やらなきゃ始まらない!〟ってことです。

 

産地を形成する会社は、

それぞれ規模や財務内容そして取り扱っている商品・商材も異なります。

伝統的な漆器、樹脂製の合成漆器、それぞのメリットデメリットそして課題も異なります。

そんな環境の改善は組合会員一人一人の意識と取り組みの改革が

大きな鍵となるものと…

とりわけその旗振り役となる新理事には

大きく期待されるところです。

 

明日から何かが変わるものではありません。

もしかしたら一年経っても変わってないかもしれません。

でも、会員一人一人は生き残りをかけて変わらなければ…

一組合会員として、総会を節目に心新たに決意した次第です。